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SGT「法学講座~裁判員制度について知ろう~」

 12月21日(木)の終業式後にSGT法教育講座を行い、25人が参加しました。講師は静岡地方裁判所の國井恒志裁判官です。成年年齢が18歳に引き下げられ、18歳から裁判員に選ばれるようになりました。そこで、裁判員制度や裁判員裁判に興味を深めてもらうことを目的に、今回のSGTを裁判所との共同企画で実施しました。
 今回は架空の事件をもとに、本校の視聴覚室を法廷に見立てて机を配置し、模擬裁判を行いました。架空の事件とは、ある村の神社にある石像が壊され、現場に残っていた金づちに貼られた名前シールに書かれた氏名が、神社の近所にある建設会社の社員の名前であり、その社員が被告人となって模擬裁判が進められました。
 事前に生徒には裁判官、検察官、弁護人、裁判員の役割を決めておき、模擬裁判のシナリオを読み上げながら、実際の裁判がどのような流れで進んでいくのかを体験しました。模擬裁判後には被告人が有罪になるかどうかを、裁判官役の生徒と裁判員役の生徒が3つのチームに分かれて話し合いました。有罪無罪を判断するには生徒たちも頭を悩ませていました。今回の模擬裁判ではどのチームも証拠不十分という理由で「無罪」という結論を出しました。生徒からは、金づちに残された指紋や防犯カメラの映像などの決定的な証拠はあったのかなどの発言もあり、これらの証拠がないために有罪にするには無理があるということがわかりました。
 模擬裁判の体験後も生徒たちから講師の裁判官へ様々な質問や感想が飛び交いました。

  • 裁判のしくみや流れについて説明を受けます。
  • 視聴覚室を法廷に見立てて左側に弁護人、右側に検察官、中央に裁判官、奥に裁判員の形に座ります。
  • 裁判官役(中央)が被告人役(右側手前)に対して冒頭手続きを行っています。
  • 模擬裁判後に裁判員役の生徒と裁判官役の生徒で有罪になるかを審議しています。
  • 審議後に裁判官役の生徒が被告人役に判決を申し渡しています。
  • 最後に講師の裁判官からの講評や生徒からの質問に答えています。