【書道部】第59回全日本書初め大展覧会席書大会
令和5年1月5日(木)、日本武道館で開催された第59回全日本書初め大展覧会席書大会に書道部の高校2年生が参加しました。この大会は、予選があり、昨年に続き、今年も予選を突破した4名の生徒が参加しました。席書とは、お手本を見ずに指定された語句を書くことです。本大会は24分という時間の中で指定された枚数の書き初め用紙に揮毫しなくてはならず、その中からよく書けたものを1点選び、提出します。課題語句は、いずれも日本の古典から採られたもので書体は自由です。しかもありがたいことに予選の段階であらかじめ語句が提示されています。書き初めの練習をするには狭く十分なスペースがあるとは言えない書道室で練習生徒たちは、練習を積み本番に臨みました。
本番当日、会場一面に敷かれた多くの書き初め用紙の中で大きな太鼓の音が鳴り響き、揮毫が始まります。生徒たちは、一心不乱に集中し書き初め用紙に向かいます。そして静寂の中で作品を仕上げていきます。やがて所定の時間が来ると、終了を告げる太鼓の音が響き、揮毫を終えます。この間、顧問は観覧席から生徒たちを静かに見守っていることしか出来ません。ルール上、簡単なアドバイスさえ送ることも出来ないのです。
昨年は、初めての出場ということもあり、生徒の中には緊張した面持ちで臨み十分実力を発揮出来なかった生徒もいましたが、今年は、要領を得ていることもあり、どの生徒も落ち着いて揮毫することが出来ました。最後に自分でよく書けたと思う作品を持って立ち上がり、向きを変えて全ての来場者に観覧してもらいます。
日本武道の聖地、日本武道館で年明け早々に揮毫出来ることは、大変光栄なことでもあり、身の引き締まる思いですが、何よりも広い会場で書を志す仲間が同時に集まり、揮毫することは、喜ばしいことでもあります。それは参加した生徒たちが一番強く感じたことではないでしょうか。来年もぜひ日本武道館での本大会に参加出来るように高校1年生が精進してくれることを期待します。