SGT「法教育講座〜裁判員制度について知ろう~」
12月21日(水)の終業式後にSGT法教育講座を行い、16人が参加しました。講師は静岡地方裁判所の國井恒志裁判官と岡部紗奈子裁判官の2人です。成年年齢が18歳に引き下げられ、18歳から裁判員に選ばれるようになりました。そこで、裁判員制度や裁判員裁判に興味を深めてもらうことを目的に、今回のSGTを裁判所との共同企画で実施しました。
今回は架空の事件をもとに、本校の視聴覚室を法廷に見立てて机を配置し、模擬裁判を行いました。架空の事件とは、ある喫茶店で店長が不在の間に売上金20万円がレジから盗まれたという事件です。そこで、アルバイトの店員が盗んだのではないかという疑惑がかけられ、アルバイトの店員が被告人となって模擬裁判が進められました。
事前に生徒には裁判官、検察官、弁護人、裁判員の役割を決めておき、模擬裁判のシナリオを読み上げながら、実際の裁判がどのような流れで進んでいくのかを体験しました。模擬裁判後には被告人が有罪になるかどうかを、裁判官役の生徒と裁判員役の生徒が3つのチームに分かれて話し合いました。今回の模擬裁判ではどのチームも証拠不十分という理由で「無罪」という結論を出しました。
架空の事件や模擬裁判のシナリオも生徒にとって身近でわかりやすい内容でしたが、有罪無罪を判断するには生徒たちも頭を悩ませていました。模擬裁判の体験後も生徒たちから講師の裁判官へ様々な質問が飛び交いました。また、将来弁護士などの法律関係の仕事を考えている生徒へ向けてのメッセージとして、弁護する当事者の気持ちや事件を深く考えるためには様々な知識が必要で、情報や気持ちの共有が大切となるため、幅広く色々なことに関心を持つことが大切だと話されました。
- 裁判のしくみや流れについて説明を受けます
- 模擬裁判で弁護人役の生徒(左)が被告人役(中)に弁論要旨を読み上げています
- 模擬裁判後に裁判員役の生徒と裁判官役の生徒で有罪になるかを審議しています
- 審議後に裁判官役の生徒が被告人役に判決を申し渡しています
- 最後に講師の裁判官からの講評や生徒からの質問に答えています