SGT「中学生のためのプログラミング講座」
6月~9月に全6回シリーズでSGT「中学生のためのプログラミング講座」を行いました。講師は、Programming School D-schoolの井澤皇暉先生です。この講座では、スクラッチというプログラミング言語を使って、簡単なゲーム作りをしています。
最初の2回では基礎編として「Catch the Fish」というゲームを作成しました。まず、キャラクターとなる3匹の魚、海を潜るダイバー、サメ、海の中の岩、海の中の背景を自由に描きました。続いて、3匹の魚とサメが動き回るようにプログラミングを行い、ダイバーはパソコンの十字ボタンに応じて自分で動かせるようにコンピュータに命令を行いました。そして、岩が「赤色の魚を捕まえろ」のような命令を出すようにし、ダイバーを十字キーで動かして命令通りに魚を捕まえられると得点が入るようにします。ダイバーがサメに捕まってしまうとゲームオーバーになるというところまで全て自分でプログラミングしました。さらに動き回る魚の動き方やスピードを変えたり、デザインやルール、岩からの命令文などに改良を加えたりして、自分オリジナルのゲームに仕上げました。
最初の2回の講座で作った「Catch the Fish」というゲームは、キャラクターの動きが一定の速さで動くものでした。次の2回の講座では、キャラクターの動きがだんだん速くなる(等加速度運動)ようにプログラミングしました。さらに、「当たり判定」のプログラムも導入して、スタート地点からゴール地点まで十字キーで障害物を避けながらキャラクター(鳥)を動かす「flying bird」というゲームを作りました。障害物の配置やデザインも自分で考え、1つのステージをクリアするとより複雑な障害物のある難易度の高いステージに進むなどのゲームに仕上がりました。数学や物理の考え方にもつながる内容で、ゲーム作りにも学校で学んだことが生かされていることも学びました。
最後の2回の講座では、これまでに作成したゲームを自分流にアレンジしてオリジナルゲームを作り、発表会を行いました。生徒から「このようにアレンジするにはどうすればいいですか?」と講師に尋ね、1対1でアドバイスを頂きました。これまでに作成した2つのゲームで学んだことを活かして新しいオリジナルゲームを作成する生徒、ステージ選択ができるようにする生徒もいました。自分がやりたいことをプログラムできるようにどんどん自分で考えて工夫していく姿が印象的でした。
発表会では、自分のゲームのこだわりなどを発表し、お互いのゲームを実際にやってみました。難しいステージをクリアするととても盛り上がり、各自の作ったゲームを全員で楽しみました。生徒は「他の人のゲームをみてこんなやり方があったのかと新たな発見があった」、「何度か発表をして少しずつ発表が上手くできるようになって嬉しかった」と感想を話してくれました。
この講座を通して様々な成長が見られました。この経験を今後の学校生活でも活かしていけると良いですね。
- スクラッチというプログラム言語について講師から説明を受けています
- 自分なりにイラストを描いてゲームに登場させることもできます
- 背景や登場するキャラクターをアレンジしています
- プログラミングが完了しゲームが完成しました
- 座標を使ってプログラミングします
- 赤い障害物に当たると振り出しに戻されるようにプログラミングしています
- ゲームオーバーになったときに表示される文字も自分でデザインしています
- グループに分かれてお互いの作品を発表し合っています
- 最後に感想を発表してくれました