SGT2024「東大院生と法の世界を見てみよう! ~これって名誉棄損⁉~」
10月19日(土)の午後にSGT「東大院生と法の世界を見てみよう!~これって名誉棄損!?~」を実施し、中学生と高校生の43名の生徒が参加しました。講師として東京大学の法科大学院の学生5名が来校し、事例を挙げながら名誉棄損罪が成立するかについて、生徒同士のグループワークを含めて法律の世界を考える体験ができました。
まず、学生5人の自己紹介と、法科大学院や法曹についての説明を聞き、憲法・刑法・法律の考え方・条文の読み方など、法の世界の基本知識を得ました。
続いて、今回のメインテーマである名誉棄損罪について、侮辱罪との違いや、名誉棄損罪が成立するための構成要件について説明を聞きました。一方で、憲法上の表現の自由もあり、過去の事件を紹介しながら名誉棄損罪と表現の自由の調整の難しさを学びました。
全体の説明の後は、グループに分かれてディスカッションを行いました。現在はインターネット上で簡単に表現行為ができますが、内容によっては名誉棄損になる場合もあります。1つめの話し合いとして、インターネット上での表現行為の特徴について、他の新聞記事などとの違いについてお互いの意見の情報交換をしました。2つめの話し合いでは、架空の事例について名誉棄損罪を成立させるべきかどうかを話し合いました。話し合った内容について、法科大学院の学生から講評や実例を説明して頂きました。
今回のSGTを通じて、法律の見方が変わった生徒や、理解を深めた生徒も多かったと思います。12月21日(土)は「模擬裁判を通じて裁判員制度について知ろう」というSGTを現役の裁判官を講師に招いて実施する予定です。
- 今回の講師陣となる東京大学の法科大学院の学生たちが自己紹介しています。
- 憲法・刑法・法律など、法律の全体的な説明を受けています。
- 名誉棄損罪について説明を受けています。
- 名誉棄損罪と表現の自由という対立関係にある調整の難しさについて説明を受けています。
- 架空の事例で名誉棄損になるかの事前説明を受けています。
- インターネット上での表現行為の特徴や、新聞記事との違いについてグループで話し合っています。
- グループで話し合った内容を発表しています。
- 架空の事例で名誉棄損罪を成立させるべきかどうかを法科大学院の学生の助言を受けながらグループで話し合っています。
- 過去に実際に起きた事例で名誉棄損罪が成立したかどうかの判例を紹介しています。