SGT2024「高校生のためのプログラミング講座」
10月8日から全5回に渡り「高校生のためのプログラミング講座」を実施し、17名が参加しました。講師はProgramming School D-schoolの五加絵梨香先生です。今回は受講者全員がプログラミングの初心者ということで、アシスタント講師3名も加わりました。この講座ではRobloxというゲームプラットホームでプログラミングを利用して、オリジナルの3Dアスレチックゲームを作成しながら、プログラミングの考え方や構造、プログラミング言語のコードの記述などを習得していきました。
まずは、スタート地点とゴール地点を設定し、ゴールにはゲートを作成し、ゲートを通過するとステージクリアとなるようにプログラミングしていきました。ゲートなどのデザインも自分で自由に作成します。コードを入力し、講師よりコードの解説を聞きながら、プログラムにおける関数、引数、変数について学習しました。これにより、どのようにコードを変えると、どのように動きが変化するかが理解でき、実際にプログラムを実行して確かめながら進めました。仕組みがわかってくると、少しずつコードを増やし、例えば、ゴールのゲートをくぐると効果音やゴールの周りがキラキラ光るような演出を加えるなど、改良が進みました。
さらに、ギミック(ゲーム上の様々な仕掛け)をプログラミングしていきました。例えば、キャラクターが触れると体力が0になりミスとなるような障害物、触れると高く飛べるようになる床、前後左右に動く足場、爆弾が発射される大砲などです。これらもすべて自分たちでコードを打ち込みプログラミングすることで作っていきます。少しずつコードを書くことにも慣れてきて、だんだん打ち込むスピードが上がっていきました。
そして、これまで学んだプログラミングを生かしてオリジナルのゲームに仕上げていきます。これまでに習得した内容と想像力を組み合わせて、さまざまなギミックを設定し、それぞれが自由にゲームを作ります。自分の作りたいギミックを講師に伝え、どのようにプログラミングしたら良いか聞いている生徒もいました。また、生徒同士でもお互いにコードを見せ合い、難易度を調整するなどプログラミングについて生徒同士で教え合う様子も見られました。
最終日の発表会では、一人ずつゲームの特徴や工夫した点をアピールし、実際にプレーしてみます。作成者本人もゲームクリアに苦戦するものもありましたが、どの作品も魅力的で高度な作品でした。発表後は、他の生徒の作ったゲームを実際にプレーし合いました。自分では思い浮かばなかった内容もあり、お互い刺激を受けたと思います。
今回のプログラミング講座とゲーム作成を通じて、プログラミング初心者でもプログラミングに必要な知識・思考力・想像力も身についてきたようです。高校の教育課程が新課程となり、大学入学共通テストに情報も追加されます。今後に活かせる貴重な経験ができました。
- プロジェクターに映し出されたコードを自分のパソコンに入力しています。まずは真似ることから始めます。入力後、どのような動きをするのかを確かめます。
- 入力したコードについて、プログラミングの基本となる関数・引数・変数について説明を受けています。
- 不明な点は個別に指導を受けます。
- 自分オリジナルのゲームにアレンジをしています。
- 「このように動かすには、どのようにすればいいですか?」という質問に対して、どのようにコードを修正すればよいか答えています。
- お互いの作品を発表し合っています。