コロナ期の遠隔授業の取り組み
教員の連携による素早い対応、導入決定から1週間で双方向授業を開始
新型コロナウイルスによる休校措置が取られた期間、「授業を行いたい」と全ての教員が連携し、zoom導入決定の2日後には生徒のスマホにzoomをインストール。朝夕のHRの実施を経て、1週間で遠隔授業を実現。スタートでバラつきはありましたが、最終的には常勤・非常勤、若手からベテランまで全ての教員が遠隔授業を実施しました。
導入の背景
1.機器を使いこなす力
平成23年に移転し新校舎になったときから、教員はiPadでの生徒の出席管理などを行ってきました。この日々の積み重ねが、遠隔授業の短期実現を可能にしました。
2.オンライン英会話での経験
大学入試において、英語はその変化が大きく、特に「聞く・リスニング」技能への評価が存在感を増してきています。静岡学園ではこれからの変化に対応するため、いち早く2018年度からオンライン英会話の導入を進めてきました。その経験を生かし、教室でのWi-Fi環境を整えてきたことが、遠隔授業のスムーズな実現に繋がりました。
3.「職員室の景色を変えた」教員の連携
zoom導入決定後、教員は自然とグループになり、遠隔授業の研究を始めました。各々の席を立ち、意見を交換する様子は、「職員室の景色を変えた」教員の連携の姿でした。
生徒への配慮
黒板を使った講義形式やzoomの画面共有機能を使う形式など、遠隔授業の方法は様々です。授業の進め方、zoomに慣れない生徒や、生徒の目の疲れに配慮し、1時限は30分ほどで実施しました。
自宅外生への対応
自宅外生は、登校してiPadを借りたり、学校のポケットWi-Fiを借りて寮で使用したりするなど、状況に合わせて遠隔授業を受けることができました。
遠隔授業の新たな展開
多様な学びを自由に選択できるSGT(Shizugaku Golden Time)が実施できなかった休校期間に、中学若手教員が発案し、外部団体の協力で実現したのが、様々な職業の話を全国どこからでも聞くことができる「オンライン職業講話」です。その他にも、来校できない保護者のための保護者会、個別面接会を計画。県外生の多い本校では、保護者の方の負担が軽減されます。遠隔授業の整備は生徒・保護者の方の安心に繋がると考え、コロナ再流行等の万が一に備えて、より一層体制を整えていきます。